日本人の男性器、世界平均より「長くて、若干細い」50万人の回答で判明 検証では「年齢による大きさの差ない」

（前略

では、ペニスのサイズの平均はどのくらいなのか。さまざまな調査結果から、具体的な数値を紹介してみたい。

【ペニスの大きさの平均値（世界）】

通常時＝長さ９・１６センチ、太さ（根本の円周以同）９・３１センチ

勃起時＝長さ１３・１２センチ、太さ１１・６６センチ

これは、２０１５年、「ＢＪＵ　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ」という英医学誌に掲載された論文によるもの。この研究は、ロンドン大の研究チームが欧米・中東・韓国などの約１万５千人の男性の通常時と勃起時のペニスの長さと太さに関する細かい研究データを検討し、エビデンスに基づいてまとめた信頼性の高いものである。

この報告では身長と勃起時のサイズには相関関係が見られ、身長が高い人ほどペニスが大きくなる傾向があったとも報告されている。

では、気になる日本人のペニスの平均サイズはどうか。

【ペニスの大きさの平均値（日本）】

勃起時＝長さ１３・５６センチ、太さ１０・０２センチ

日本人の客観的で大規模なデータはまだ少ないが、こちれはＴＥＮＧＡ社のアンケートによる。ＴＥＮＧＡ社は、男性のみなさんはよくご存じかもしれないが、自分のペニスに最適なサイズのグッズを探すための調査である。１０年１２月〜１２年２月に約５０万人の回答を得ている。

自己申告制なので、ちょっと大きめに申告したり、間違った測定方法をしている可能性もある。データの母数として単純比較するには客観性に欠けるかもしれないが、日本人は世界平均より「長くて、若干細い」ということになる。

他にも日本人のペニスの大きさを調べた研究がある。医学誌「Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ　Ｊｏｕｒｎａｌ　ｏｆ　Ｕｒｏｌｏｇｙ」に１９年発表された「日本人男性における陰茎のサイズと伸張率：横断的死体研究」という論文だ。こちらは死体解剖された日本人男性４１９人のペニスのサイズを検証している。

その結果、ペニスの平均の長さは、２０代＝７・９センチ▽３０代７・７センチ▽４０代７・３センチ▽５０代７・９センチ▽６０代７・７センチ▽７０代７・９センチ▽８０代７・８センチだった。全世代で７・７センチ前後といったところで、年代別にバラつきはあるが、これは誤差の範囲で、年齢による大きさの差がないことがわかっている。

つまりペニスのサイズは、思春期の段階で急速に大きくなり、思春期が終わった後では、ほとんど変わらないのである（「そんなことを言われなくてもわかる」と体験的に感じている読者もいると思いますが）

ただし、この研究の注意点は、献体から調査しているので、死後硬直などで、生前と比べ、大きさが変化している可能性もあるそうだ。

これらのデータは、あくまでも平均値であって、機能とは別ものであることは言うまでもない。　【あすは「��鼻の大きい人�≠ﾍ本当にそうなのか」です】

■熊本美加（くまもと・みか）　医療ライター。東京生まれ。著書に『山手線で心肺停止！　アラフィフ医療ライターが伝える予兆から社会復帰までのすべて』、父・熊本悦明医師との共著『新・アダムとイヴの科学』、スドウユイ氏、原田純氏との共著、関口由紀医師監修の『愛されるペニス』がある。

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